「どうせやるなら畑を買いたい」— その気持ちに、データは一度立ち止まることを勧めています。結論: ほとんどの人は、まず借りるべきです。
農地価格は30年連続の下落
全国農業会議所の調査では、純農業地域の売買価格は中田104.4万円/10a・中畑77.1万円/10a(2024年)。ピークの1994年から約半値で、30年連続の下落です。農地は「値上がりする資産」ではありません。
借りる場合の費用は年数千円
一方、賃借料の全国平均は畑で年4,909円/10a(2023年)。購入価格の150分の1程度の年額で同じ土地を使えます。栽培技術が固まるまでの数年は、借りる方が圧倒的に合理的です。
「最適地」は土地条件より生活条件で決まる
農地選びで後悔する一番の理由は、土壌でも日照でもなく「通えない距離」です。週2回通うなら片道30分以内が目安。その上で、水(水路・井戸)、日当たり、周辺の耕作状況(放棄地だらけなら獣害リスク)を確認します。
土壌の質は、農研機構の「日本土壌インベントリー」で全国の土壌図を無料で確認できます。
買ってもいいケース
- 同じ土地を3年以上借りて、通える・育つ・続けられるが実証済み
- 就農して補助事業や施設投資の前提として所有が必要
- 相続などで取得コストが実質ゼロ