野菜の育て方一覧 / ベビーリーフ
ベビーリーフの育て方
難易度★☆☆ ・ 初収穫まで約20〜40日 ・ プランター可 ・ 植え付け適期 3月・4月・5月・9月・10月

ベビーリーフは特定の野菜の名前ではなく、葉物野菜を若いうちに収穫したものの総称です。単品のこともあれば、数種類を混ぜたものもあります。種も数種類が混ざったミックスで売られており、1袋でカラフルなサラダが作れます。株を大きく育てず、本葉が数枚の段階で刈り取るため、種まきから20〜40日と収穫までが早いのが特徴です。深さ10cmの浅い容器でも育つので、家庭菜園の入口として最も手軽な品目のひとつです。
ベビーリーフの栽培カレンダー
| 品目 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10(今月) | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ベビーリーフ | ● | ◯ | ◎ | ◎ | ● | ● | ● | ◯ | ◎ | ● | ● |
中間地(関東平野部)を基準にした目安です。春まきは寒冷地が約1ヶ月遅く暖地が約1ヶ月早く、秋まきは逆に寒冷地が約1ヶ月早く暖地が約1ヶ月遅くなります。品種・その年の天候で前後します。
ベビーリーフの育て方 初心者が最初におさえる3つのポイント
1つめは密植のまま育てること。株を大きくする野菜ではないので、間引きはほとんど必要ありません。1cm間隔ほどの厚まきで、若いうちに刈り取ります。
2つめは地際を残して刈ること。地際から3cmほど残してハサミで刈ると、再び芽が伸びて2〜3回収穫できることがあります。根ごと抜くとそこで終わりです。
3つめは採り遅れないこと。草丈10〜15cmが目安で、大きくなると葉が硬くなり、ルッコラやカラシナ類は辛みも強くなります。高温期は生育が速いので、適期を迎えたら早めに収穫してください。
ベビーリーフの種類と種まき時期
数種類が混ざったミックス種子が扱いやすく、見た目も食卓向きです。ルッコラ、レッドマスタード、水菜、ほうれん草などが入っていることが多く、袋によって構成が違います。
単品で育てるなら、生育の早いルッコラや水菜が向きます。ミックスは発芽や生育のスピードが種類ごとに違うため、揃わないのが普通だと思っておいてください。
種まき適期は温暖地で3〜5月と9〜10月が中心です。生育期間が短いので、真夏と真冬を除けば年に何度もまけます。
ベビーリーフのプランターのサイズと種まきのやり方
深さ10cmもあれば十分です。浅型プランターでも育ちます。幅60〜65cmの標準的なプランター1つで、2〜3回の収穫ぶんがまかなえます。
空き容器を使う場合は、必ず排水穴をあけてください。穴がないまま使うと過湿になり、根腐れや立ち枯れを起こします。
すじまきかばらまきで、種の間隔は1cm程度と密にします。覆土は5mm程度。発芽まで土を乾かさないことが最優先なので、霧吹きかハス口を上向きにしたジョウロでやさしく与えてください。
ベビーリーフの水やりと発芽までの管理
発芽までは乾かさないことが最も重要です。浅い容器は乾きが早いので、晴天が続く時期は毎日確認してください。強い水流をかけると種が流れて生え方が偏ります。
発芽後は表土が乾いたら株元へたっぷり与えます。回数は天候や容器で変わるので、決めうちにせず土の状態で判断してください。
生育期間が短いので追肥はほとんど不要です。元肥入りの培養土を使っていれば、そのまま収穫まで持っていけます。土が痩せている場合や2回目以降の再生では、薄めた液体肥料を与えると葉の色と勢いが保てます。
ベビーリーフの収穫と再生のさせ方
草丈10〜15cmになったら、地際から3cmほど残してハサミで刈り取ります。この残し方をすれば再び芽が伸び、2〜3回収穫できることがあります。
ただし再生の程度は、混ざっている種類や季節、切る位置によって変わります。種類によっては再生しにくく、再生しても収量や品質が落ちたり、とう立ちしたりします。確実に何回穫れると決まっているわけではありません。
収穫サイズになったら一気に採って冷蔵するほうが、結果的においしく食べ切れます。1〜2日の遅れで葉が硬くなる品目なので、迷ったら早めに採ってください。
ベビーリーフにつく病害虫と対策
アブラナ科が混ざるためアオムシやコナガがつきます。ただし収穫までが20〜40日と短いので、播種直後から適切な目合いのネットを隙間なく張れば、被害を大幅に減らせます。
ネットは裾を土で押さえるか埋めてください。隙間があると入られます。生で食べる葉なので、農薬に頼らず物理的に防ぐのが基本です。
農薬を使う場合は注意が必要です。ベビーリーフは複数の野菜の総称なので、その名前で登録があるとは限りません。混ざっているすべての作物に適用がある製品、またはそれらを含む作物群に登録された製品だけを、ラベルの規定どおりに使ってください。
ベビーリーフに入っている野菜を知る
ミックス種子には、ルッコラ、レッドマスタード、水菜、ほうれん草、ビートなどが入っていることが多くなります。袋の裏に構成が書かれているので確認してみてください。
育ててみると、種類ごとに葉の形や色、生育の速さが違うことが分かります。ピリッとするもの、甘いもの、色が濃いものが混ざるのがベビーリーフの持ち味です。
気に入った種類が見つかったら、それを単品で育てるという進み方もできます。ベビーリーフは、次に何を育てるかを決めるきっかけにもなります。
ベビーリーフの連作障害と土の扱い
複数の科が混ざるため、厳密な輪作は組みにくい品目です。生育期間が短くプランター栽培が中心になりやすいので、収穫のたびに培養土をリフレッシュするか入れ替えるのが現実的です。
同じ土で繰り返すと、アブラナ科由来の病気が出ることがあります。病気が出ていない土なら土壌改良材や肥料で再調整できますが、土壌病害が疑われる場合はその土を使わず、新しい培養土に替えてください。
浅い容器で土量が少ないぶん、土の消耗は早くなります。手軽さの裏返しなので、土は消耗品と考えると管理しやすくなります。
ベビーリーフを長く楽しむずらしまき
収穫までが20〜40日と短いので、2週間ずらして少量ずつまくと、途切れずに食べられます。容器を2つ用意して交互にまくのが扱いやすい方法です。
1回に大量にまくと、収穫適期が重なって食べ切れません。ベビーリーフは採り遅れると価値が下がるので、まく量を絞るほうが結果的に無駄が出ません。
秋まきは虫が減り、生育もゆるやかになるぶん収穫適期の幅が広がります。初めて育てるなら秋のほうが失敗しにくいでしょう。
ベビーリーフが家庭菜園の入口に向く理由
深さ10cmの浅い容器で育ち、20〜40日で収穫できます。初期費用も手間も少なく、失敗しても失うものが小さいので、最初の一歩として試しやすい品目です。
数種類が混ざるため、どれかが育たなくても他が穫れます。単品の野菜より結果が出やすいのも、始めやすさにつながります。
ここで土いじりに慣れたら、同じ容器でリーフレタスや小松菜に進めます。ベビーリーフに入っている野菜を単品で育ててみるのも自然な次の一歩です。
ベビーリーフの保存と食べ方
収穫後は氷水に数分さらすとぱりっと立ち上がります。水気をしっかり切ってから保存容器へ入れてください。水気が残ると傷みが早まります。
傷みやすいので2〜3日で食べ切る前提で、必要なぶんだけ刈り取るのがいちばんおいしい食べ方です。市販品との差が出やすい品目です。
そのままサラダにするほか、サンドイッチやパスタに添えても使えます。数種類の味と食感が混ざるのが持ち味なので、シンプルなドレッシングが合います。
オリーブオイルと塩だけでも十分おいしく食べられます。摘みたての香りを味わうなら、味付けは軽めにしてください。