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野菜の育て方一覧 / 小カブ

小カブの育て方

難易度★☆☆ ・ 初収穫まで約40〜60日 ・ プランター可 ・ 植え付け適期 3月・4月・8月・9月・10月

小カブの写真
写真: Wikimedia Commons / ja:User:Kitsuki.c

小カブは根と葉の両方が食べられ、40〜60日で収穫できる根菜です。大根より場所も期間も要らず、プランターでも育てられます。うまく育てるコツは間引きと土づくりの2つに集約されます。根が土の中でふくらむため、混み合っていたり土に硬いものが混ざっていたりすると、丸くならず変形します。逆にそこさえ整えれば、初心者でも形の良いカブが穫れます。

小カブの栽培カレンダー

地域
品目ごとの植え付け時期と収穫時期
品目12345678910(今月)1112
小カブ◯◯●●◯◯◎●●
◯ 植えどき● 収穫できるころ◎ 両方

中間地(関東平野部)を基準にした目安です。春まきは寒冷地が約1ヶ月遅く暖地が約1ヶ月早く、秋まきは逆に寒冷地が約1ヶ月早く暖地が約1ヶ月遅くなります。品種・その年の天候で前後します。

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小カブの育て方 初心者が最初におさえる3つのポイント

1つめは段階的に間引くこと。密植のままでは球が丸くならず、細長い形で止まります。発芽後・本葉2枚・本葉4枚と3回に分けて間引き、最終株間10cmを確保してください。

2つめは土をよくほぐすこと。石や未熟な有機物が残っていると、根がそれを避けて二股に分かれたり変形したりします。播種前に粗いものを取り除いておくと、形の良い球になります。

3つめは採り遅れないこと。直径5〜6cmが収穫の目安です。大きくしようと待つと、すが入って裂けます。根菜は地上から見えにくいので、肩の張り具合をこまめに確認してください。

小カブの品種と種まき時期

家庭菜園では小カブ(直径5〜6cm、40〜60日)が扱いやすい大きさです。中カブや大カブは期間も場所も必要になります。白カブが一般的ですが、赤カブや黄カブは彩りとして使えます。

種まき適期は温暖地で3〜4月と8〜10月が中心です。春まきと秋まきの両方ができ、気温が下がる晩秋にかけては虫の活動が弱まり、寒さに当たって甘みも増します。ただし8〜9月まきは虫がまだ活発なので、播種直後から防虫ネットをかけてください。

春まきは、低温に一定期間当たった後に気温が上がるととう立ちすることがあります。早くまきすぎないよう、袋の適期表示を確認してください。

小カブのプランターのサイズと種まきのやり方

深さ20cm以上のプランターを選びます。根が土の中でふくらむので、十分な土量と排水性が必要です。標準的な65cmプランターで8〜10株が目安になります。

すじまきで、種を1〜2cm間隔に落として覆土1cm、条間15〜20cm。まく前に土をよくほぐし、粗い有機物や石を取り除いておきます。容器栽培では新しい培養土を使うのが確実です。

まいた後はたっぷり水を与え、発芽まで表土を乾かさないようにします。発芽が揃わないと、その後の間引きの判断がしにくくなるので、この時期の水切れは避けてください。

小カブの間引きと株間の取り方

1回目は発芽が揃ったころ、双葉の形が悪いものや混み合ったところを抜いて3cm間隔に。2回目は本葉2枚で5〜6cm、3回目は本葉4枚で最終株間10cmにします。3回に分けるのは、間引き菜を段階的に収穫できる利点もあるためです。

間引くときは、残す株の根を動かさないよう株元を軽く押さえます。抜きにくければハサミで地際を切っても構いません。根が動くとそこから生育が乱れます。

間引き菜は柔らかく、葉物としてそのまま食べられます。小カブは根も葉も食べられる品目なので、間引きの段階から収穫が始まっていると考えると無駄がありません。

小カブの水やりと割れを防ぐコツ

表土が乾き始めたら、鉢底から流れるまでたっぷり与えます。回数は天候や容器の大きさで変わるので、決めうちにせず土の状態で判断してください。晴天が続く時期は毎日必要になることもあります。

根が割れる(裂根)のは、乾湿の差が大きいときに起こります。特に球がふくらみ始めてから、長く乾かして一気に与えると裂けやすくなります。一定のリズムを保つことが割れを防ぐ最大のコツです。

敷きわらやバークチップを表土に敷くと、乾燥のふれ幅を抑えられます。プランターは地植えより乾きが早いので、この一手間の効果が大きく出ます。

小カブが丸くならない・すが入る原因

球が丸くならない主な原因は、株間が狭い、土が硬い、日照が足りない、収穫が遅いのいずれかです。まず間引きと日当たりを見直してください。土が締まっている場合は、次回のまく前によくほぐしておきます。

根が二股に分かれたり曲がったりするのは、土中の石や未熟な有機物に当たったためです。これは根菜特有の失敗で、葉物では起こりません。播種前の土づくりで防げます。

すが入る(内部が空洞になる)のは収穫遅れが主因です。直径5〜6cmを目安に、肩が張ってきたら抜いてください。大きくしても味は良くなりません。

小カブにつく病害虫と対策

アブラナ科なのでアオムシ、コナガ、キスジノミハムシがつきます。キスジノミハムシの幼虫は土中で根の表面をかじり、傷だらけの球になります。地上の食害だけでなく、根の見た目にも影響が出る点が根菜ならではです。

播種と同時に防虫ネットをかけ、裾を土で押さえるか埋めてください。隙間があると入られます。ネットは葉に触れない高さを確保すると、ネット越しの食害も防げます。

農薬を使う場合は、ラベルの適用作物欄に小カブ(またはそれを含む作物群)が記載されている製品を規定どおりに使ってください。根と葉で収穫部位が違うため、使用時期の記載も確認します。

小カブの連作障害と輪作

アブラナ科です。小松菜、水菜、チンゲンサイ、ラディッシュ、大根も同じ科なので、続けて作らないようにします。連作すると根こぶ病が出やすくなります。

根こぶ病の菌は土中で長く残るため、発生した場所ではアブラナ科の作付けを長く避けてください。酸度の矯正と排水の改善を併せて行い、抵抗性品種があれば利用します。汚染した土を他の区画に持ち込まないことも大切です。

根菜なので、土の状態がそのまま形に出ます。輪作を考えるときは、病気の予防だけでなく「前作で土が締まっていないか」という観点も持っておくと結果が安定します。

小カブを長く収穫するずらしまき

小カブは収穫適期の幅が広くないため、一度に全部まくと食べ切れないうちに、すが入ってしまいます。1〜2週間ずらして少量ずつまくと、収穫が分散して使い切りやすくなります。

プランターを2つ用意して交互にまく方法が扱いやすいでしょう。1つ目を収穫したら土を入れ替えて次をまく、というサイクルにすれば、同じ場所で年に何度も作れます。

秋まきは寒さに向かうにつれて生育がゆるやかになり、収穫適期の幅も広がります。春まきよりも余裕を持って収穫できるので、ずらしまきの間隔は季節によって変えて構いません。

小カブの収穫時期と保存・食べ方

直径5〜6cm、土から肩が見えてきたら収穫です。葉の付け根を持って引き抜きます。抜いたらすぐ葉と根を切り離してください。つけたままだと根の水分が葉に吸われます。

根は生でも加熱でもよく、薄切りの塩もみ、味噌汁、煮物と幅広く使えます。皮ごと調理できるのは家庭菜園ならではで、収穫直後は皮も柔らかく食べられます。

葉は栄養価が高く、刻んで炒めるとふりかけになります。根と葉で別々に保存すると日持ちします。秋冬採りは寒さに当たって甘みが増すので、時期による味の違いを記録しておくと来年の作付け計画に使えます。

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