野菜の育て方一覧 / スイスチャード
スイスチャードの育て方
難易度★☆☆ ・ 初収穫まで約40〜60日 ・ プランター可 ・ 植え付け適期 4月・5月・6月・9月・10月

スイスチャード(不断草)は、赤・黄・白・ピンクと色とりどりの軸が特徴的な葉物です。ほうれん草と同じヒユ科ですが、暑さ寒さの両方に強く、収穫期間が長いのが持ち味です。夏に葉物が育たない時期の収穫源として重宝します。和名の「不断草」は、絶え間なく収穫できることに由来します。外葉から採り続ければ半年近く穫れる品目です。このページでは、長く収穫するための育て方をまとめます。
スイスチャードの栽培カレンダー
| 品目 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10(今月) | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スイスチャード | ● | ◯ | ◯ | ◎ | ● | ● | ◎ | ◯ | ● | ● |
中間地(関東平野部)を基準にした目安です。春まきは寒冷地が約1ヶ月遅く暖地が約1ヶ月早く、秋まきは逆に寒冷地が約1ヶ月早く暖地が約1ヶ月遅くなります。品種・その年の天候で前後します。
スイスチャードの育て方 初心者が最初におさえる3つのポイント
1つめは外葉から採ること。株ごと抜かず、外側の葉を株元で切り取ります。中心を残せば次々に新しい葉が伸び、長期間収穫できます。
2つめは株間を十分に取ること。葉がかなり大きくなるため、詰めて植えると重なって蒸れます。カラフルな見た目から詰めて植えられがちですが、逆効果です。
3つめは暑さに強い利点を活かすこと。ほうれん草の仲間ながら真夏も枯れにくいので、他の葉物が切れる時期を埋める使い方が向いています。
スイスチャードの品種と種まき時期
軸の色が数種類混ざった「レインボー」系が人気で、1袋でカラフルに揃います。赤・黄・白・ピンクなどが混ざり、どの色が出るかは育ててからのお楽しみになります。単色のものもあり、用途や好みで選べます。観賞価値も高く、花壇に植えられることもあります。
種まき適期は温暖地で4〜6月と9〜10月が中心です。暑さ寒さの両方に比較的強いため、他の葉物より作型の幅が広い品目です。
一般に直まきで育てます。種は数粒がひと塊になっているため、1か所から複数発芽するのが普通です。この性質を知らないと、間引きの判断で迷います。
スイスチャードのプランターのサイズと種まきのやり方
深さ20cm以上、幅60〜65cmの標準的なプランターで2〜3株が目安です。葉が大きくなるので、株間20〜25cmを確保してください。株数を欲張ると重なって蒸れます。
覆土は1〜2cm。種がひと塊なので、1か所から複数の芽が出ます。本葉が出たら生育の良いものを1本残して間引いてください。間引かないと株が混み合って大きく育ちません。
用土は市販の野菜用培養土で問題ありません。長期間育てるので、土量に余裕がある容器のほうが管理が楽になります。
スイスチャードを畑・地植えで育てる場合
植え付けの2週間前に酸度を調整し、1週間前に堆肥と元肥を入れて耕します。ヒユ科でほうれん草と同じ科なので、酸度を整えておくと生育が安定します。
条間30cm、最終株間20〜25cmを目安に直まきします。地植えは根域が広いぶん株が大きくなり、収穫期間も長くなります。
長期間その場所を占有する品目なので、区画の隅など、他の野菜の作付けと干渉しない場所を選ぶと輪作を組みやすくなります。
スイスチャードの間引きと株間の取り方
1か所から複数発芽したら、本葉が1〜2枚のときに1本に間引きます。ここで間引かないと、株同士が競合して大きく育ちません。
最終株間は20〜25cm。育つと葉が30cm近くになるので、想像より広く取るのが正解です。詰めると下葉が重なり、風が通らずに株元から傷みます。
間引き菜も食べられます。若い葉は柔らかく、サラダに使えるので捨てずに活用してください。
スイスチャードの収穫と長く穫り続けるコツ
外葉が25〜30cmになったら、外側から株元で切り取ります。中心の新しい葉は残してください。ここを残す限り、次々に葉が伸びてきます。
一度に採るのは外葉2〜3枚まで。取りすぎると株が消耗します。常に中心に若い葉が数枚ある状態を保つのが長く穫り続けるための条件です。なお秋まきで越冬した株は、春に花茎が上がると葉が硬くなります。この抽だいが収穫終了の目安になります。
追肥は月1回程度。長く収穫を続けるので養分の消耗が大きく、葉の色が薄くなったり小さくなったりしたら補ってください。
スイスチャードの水やりと日常管理
乾燥にも比較的強い品目ですが、水切れさせると葉が硬くなります。表土が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり与えてください。回数は天候や容器で変わります。
真夏も枯れにくいぶん、夏場の水やりを怠ると株が消耗します。他の葉物が枯れているからと油断せず、様子を見てください。
葉が大きく茂ってきたら、株元を覗いて傷んだ葉がないか確認します。傷んだ葉は早めに取り除くと、そこから広がるのを防げます。
スイスチャードとほうれん草の違い
どちらもヒユ科ですが、性質はかなり違います。ほうれん草は涼しい時期を好み、酸性土壌に極端に弱く、株ごと収穫します。スイスチャードは暑さ寒さに強く、外葉から長期間収穫します。
ほうれん草が育ちにくい真夏に穫れるのがスイスチャードの利点です。逆に、冬の甘みならほうれん草に分があります。時期で使い分けるとよいでしょう。
アクの元になるシュウ酸は両方に含まれます。スイスチャードも大きな葉は加熱して使うほうが向いています。若葉なら生でも食べられます。
スイスチャードにつく病害虫と対策
アブラムシ、ヨトウムシがつく程度で、葉物のなかでは丈夫なほうです。ハクサイダニが出ることもあります。ただし少ないと決めつけず、葉裏も見てください。
過湿による根腐れのほうが注意点です。受け皿に水を溜めたままにせず、水はけを確保してください。株が混み合ったら葉を整理して風を通します。
農薬を使う場合は、ラベルの適用作物欄にスイスチャード(またはそれを含む作物群)が記載されている製品を規定どおりに使ってください。
スイスチャードを彩りとして使う植え方
軸が赤・黄・白・ピンクと鮮やかなので、野菜としてだけでなく観賞用としても使えます。花壇の縁や、寄せ植えのアクセントに入れられます。
ただし観賞目的で密植すると、葉が重なって蒸れます。見た目を優先する場合でも株間20cm前後は確保してください。
収穫しても中心が残るので、見た目を保ちながら食べられるのが利点です。外葉を採りつつ、株の形は維持できます。
スイスチャードの連作障害と輪作
ヒユ科でほうれん草と同じ科です。続けて作らないようにします。ほうれん草ほど酸性に神経質ではありませんが、酸度を整えておくと生育が安定します。
半年近く同じ場所を占有する品目なので、輪作を組むときは占有期間も計算に入れてください。区画の隅に置くと、他の野菜の作付けと干渉しません。
プランターなら培養土の入れ替えで対応できます。長期間育てるぶん土が痩せるので、次に使うときは新しい土にするか、堆肥を足して回復させてください。
スイスチャードの保存と食べ方
若葉は生でサラダに、大きい葉は加熱向きです。軸は葉より火が通りにくいので、分けて調理すると仕上がりが良くなります。
カラフルな軸は加熱すると色が薄れます。彩りを活かしたいなら生か短時間加熱にしてください。バターソテーやおひたしが定番の使い方です。
保存は湿らせた紙に包んで冷蔵し、数日で食べ切ります。半年近く穫れる品目なので、少しずつ収穫して使い切るサイクルが向いています。
軸の色が鮮やかなので、サラダに少し入れるだけで彩りになります。まとめて採れたときは、軸と葉を分けて茹で、それぞれ別の料理に使うと無駄がありません。冷凍する場合は下茹でしてから小分けにしておくと、汁物や炒め物にそのまま使えます。
軸の色が鮮やかなので、サラダに少し入れるだけで彩りになります。まとめて採れたときは、軸と葉を分けて茹で、それぞれ別の料理に使うと無駄がありません。冷凍する場合は下茹でしてから小分けにします。