野菜の育て方一覧 / 小ネギ(再生栽培)
小ネギ(再生栽培)の育て方
難易度★☆☆ ・ 初収穫まで約14〜30日 ・ プランター可 ・ 植え付け適期 1月・2月・3月・4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月・12月

小ネギの再生栽培は、スーパーで買った小ネギの根元を捨てずに育て直す方法です。種も苗も要らず、容器と水だけで今日から始められます。薬味は少量ずつ使うものなので、必要なぶんだけ切って残りは育て続けられるのが実用的です。うまくいくかどうかは「どこで切るか」でほぼ決まります。このページでは、再生栽培のやり方と、長く続けるために土へ移すタイミングをまとめます。
小ネギ(再生栽培)の栽培カレンダー
| 品目 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10(今月) | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 小ネギ(再生栽培) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
中間地(関東平野部)を基準にした目安です。春まきは寒冷地が約1ヶ月遅く暖地が約1ヶ月早く、秋まきは逆に寒冷地が約1ヶ月早く暖地が約1ヶ月遅くなります。品種・その年の天候で前後します。
小ネギ(再生栽培)を植えられる月(中間地の目安)
小ネギの再生栽培 初心者が最初におさえる3つのポイント
1つめは根元を切りすぎないこと。白い部分を3cm以上残して切ります。ここに養分が蓄えられているので、短く切りすぎると再生しません。切る位置がすべてを決めます。
2つめは水を毎日替えること。水耕で育てる場合、水が濁ると根が傷んで腐ります。少なくとも1日1回、気温が高い時期は必要に応じて1日2回、全量交換して容器も洗ってください。
3つめは途中で土に移すこと。水だけで繰り返すと2回目以降がやせ細ります。1回目の収穫後に土へ植え替えると、養分が補給されて長く穫れます。
小ネギの再生栽培の始め方
スーパーで買った小ネギの根元を、白い部分3〜5cmを残して切ります。根がついているものを選んでください。根が切り落とされているものは再生しにくくなります。
容器に立てて並べ、根が浸かる程度の浅い水位にします。白い茎や切り口まで水没させると腐りやすいので、水位はそこまで上げないでください。
日当たりの良い窓辺に置くと再生が早まります。真っ暗な場所では伸びても色が薄く、香りも弱くなります。キッチンの窓辺があれば十分です。
小ネギを種から育てる場合
種から育てるなら「万能ねぎ」「九条ねぎ」系が扱いやすい品種です。再生栽培は品種を選べませんが、種からなら好みのものを育てられます。
覆土1cm、すじまきして本葉が出たら1cm間隔に間引きます。細いので密植でき、幅60〜65cmの標準的なプランターに10株以上入ります。
種まき適期は温暖地で3〜5月と9〜10月が中心です。再生栽培と違って収穫まで時間はかかりますが、株が充実するぶん長く穫れます。
小ネギの容器と土への植え替え
再生栽培ならコップや浅い容器で十分です。土に植える場合は深さ15cm以上あれば育ちます。幅60〜65cmの標準的なプランターなら10株以上入ります。
植え替えるタイミングは1回目の収穫後が目安です。水耕だけで繰り返すと養分が尽きて細くなるので、この段階で土に移すと再生の勢いが保てます。
白い部分が少し埋まる深さに植えます。深植えしすぎると株元が蒸れるので、根が隠れる程度で構いません。
小ネギの水やりと日常管理
水耕では毎日全量交換します。容器のぬめりも一緒に洗い流してください。夏場は水が傷みやすいので、朝夕2回替えるほうが安心です。
土に植えた場合は、表土が乾いたら与える程度で構いません。過湿にしないほうが丈夫に育ちます。回数は天候や容器で変わるので、土の状態で判断してください。
水耕を続ける場合は、薄めた液体肥料を使うと再生の勢いが保てます。ただし濃いと根が傷むので、規定より薄めから始めてください。
肥料を入れると水が傷みやすくなるので、交換の頻度は落とさないでください。濁りや異臭が出たらすぐ交換します。
小ネギの連作障害と輪作
ヒガンバナ科(ネギ属)です。ネギ属は連作に比較的強く、同じ場所で続けても問題が出にくい品目です。
他の野菜の隣に植えると土壌病害を抑える効果が期待されることがあり、コンパニオンプランツとして使われます。ただし効果は相手作物や対象の病害によって異なるため、万能ではありません。
再生栽培なら土を使わないので、連作という概念自体があまり当てはまりません。土に植える場合も、ネギ属は扱いやすい部類です。
小ネギの収穫と再生の回数
草丈20〜25cmになったら、地際から3〜5cmを残して刈り取ります。ここを残す限り、また伸びてきます。
水だけで育てる場合は1〜数回で細くなりやすく、土に植えて追肥すればさらに繰り返し収穫できます。回を重ねるごとに細くなるので、勢いが落ちてきたら新しい根元に切り替えるか土に植え替えてください。
再生速度は気温、日照、根の状態で変わります。暖かく明るい時期のほうが早く、冬は時間がかかります。必ず何日で穫れると決まっているわけではありません。
小ネギの再生栽培と種からの栽培の使い分け
再生栽培は初期費用ゼロで今日から始められる代わりに、3〜4回で細くなって終わります。薬味を切らさないための「つなぎ」として使うのが向いています。
種から育てると収穫まで時間はかかりますが、株が充実するぶん長く穫れ、香りもしっかり出ます。継続的に使いたいならこちらです。
両方を並行させる方法もあります。種をまいて育つのを待つ間、再生栽培で薬味をつないでおくと、切れ目なく使えます。
小ネギの再生栽培で失敗する原因
最も多いのは切りすぎです。白い部分は3〜5cm残すと成功しやすくなります。3cm未満でも根と生長点が健全なら再生することはありますが、短いほど不利になります。買ってきた時点で長さを確認してください。
次に多いのが水の管理です。水を替えずにいると濁って腐り、独特の異臭がします。ぬめりが出たら容器ごと洗ってください。
白い茎や切り口まで水に沈めるのもよくある失敗です。根が浸かる程度の浅い水位にとどめてください。
小ネギにつく病害虫と対策
再生栽培の短期間ではほとんど問題になりません。土で長く育てる場合は、ネギアザミウマ、ネギハモグリバエ、さび病が出ることがあります。
葉に白い筋(潜られた跡)が出たら、その葉を取り除いてください。さび病はオレンジ色の粉状の斑点が出るので、発病した葉を早めに除きます。
農薬を使う場合は、ラベルの適用作物欄に小ネギ(またはそれを含む作物群)が記載されている製品を規定どおりに使ってください。薬味として生で使うことが多いので、収穫前日数の確認が大切です。
小ネギを土で長く育てる場合の管理
土に植えると水耕より長く収穫が続きます。年に何度か刈り取れるので、薬味を切らさずに済みます。刈り取り後に追肥を与えると次の再生が早まります。
株が混み合って細くなってきたら、掘り上げて株分けし、植え直すと勢いが戻ります。ネギ属は連作に比較的強いので、同じ場所で続けても問題が出にくい品目です。
冬は生育が遅くなりますが、地上部が枯れても根は生きています。春になればまた伸びてくるので、枯れたと思って処分しないでください。
小ネギの保存と食べ方
刈り取ったら小口切りにして冷凍すると、凍ったまま味噌汁や納豆に振れて便利です。生のまま冷蔵するより長持ちします。
使うぶんだけ切って残りは育て続けられるのが再生栽培の利点です。薬味を買い足す必要がなくなり、使い切れずに傷ませることもありません。
土で育てたものは香りが強く出ます。水耕だけのものと食べ比べると違いが分かるので、余裕があれば両方試してみてください。
刻んだ小ネギは、豆腐や納豆、うどん、卵料理など使い道が広く、少量でも料理の印象が変わります。買うと使い切れずに傷ませがちな薬味なので、必要なぶんだけ切れる再生栽培は実用面での効果が大きい品目です。
