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ラディッシュ(二十日大根)の育て方

難易度★☆☆ ・ 初収穫まで約25〜40日 ・ プランター可 ・ 植え付け適期 3月・4月・5月・9月・10月

ラディッシュ(二十日大根)の写真
写真: Wikimedia Commons

ラディッシュ(二十日大根)は、種まきから25〜40日で収穫できる、家庭菜園で最も回転の速い野菜のひとつです。深さ15cmのプランターがあれば始められ、失敗の要素も少ないため、最初の1品目に向いています。ただし「二十日」という名前ほど早くはなく、収穫適期の幅が数日と短いのが特徴です。待ちすぎると割れたり、すが入ったりします。このページでは、まき方から収穫の見極めまでをまとめます。

ラディッシュ(二十日大根)の栽培カレンダー

地域
品目ごとの植え付け時期と収穫時期
品目12345678910(今月)1112
ラディッシュ(二十日大根)◯◎◎●●◯◎●●
◯ 植えどき● 収穫できるころ◎ 両方

中間地(関東平野部)を基準にした目安です。春まきは寒冷地が約1ヶ月遅く暖地が約1ヶ月早く、秋まきは逆に寒冷地が約1ヶ月早く暖地が約1ヶ月遅くなります。品種・その年の天候で前後します。

ラディッシュ(二十日大根)を植えられる月(中間地の目安)

月別の一覧(1〜12月)を見る →

ラディッシュの育て方 初心者が最初におさえる3つのポイント

1つめは間引きを遅らせないこと。根がふくらむ野菜なので、混み合ったままだと丸くならず、葉ばかりが茂ります。発芽したら早めに、生育に合わせて2回に分けて間引いてください。なお間引き菜を食べる場合は、種袋の表示を先に確認します。種子消毒された種には「間引き菜を食用にしないこと」と書かれているものがあります。

2つめは採り遅れないこと。直径2〜3cmになったら抜きどきです。大きくしようと待つと、内部に空洞(す)が入り、辛みも強くなります。収穫適期の幅が数日しかないことを前提に、こまめに見てください。

3つめは種まきと同時に防虫ネットをかけること。アブラナ科なのでアオムシやキスジノミハムシがつきます。生育期間が短いぶん、最初にネットをかけておけば収穫まで持ち込めることが多い品目です。

ラディッシュの品種と種まき時期の選び方

赤い丸型の品種が最も一般的で、入手しやすく失敗も少なめです。白長型、紅白の二色型などもあり、見た目に変化をつけたいときに使えます。生育日数は品種と時期で変わるので、袋の表示を確認してください。

種まき適期は温暖地で3〜5月と9〜10月が中心です。真夏は高温で生育が乱れやすく、真冬は生育がかなり遅くなります。春と秋の、気温が穏やかな時期のほうが結果が安定します。

種は数年は使えますが、鮮度が良いほど発芽が揃います。前年の残り種でも発芽はしますが、揃わないと間引きの判断がしにくくなります。少量ずつ時期をずらしてまく「ずらしまき」にすると、収穫が集中せず使い切りやすくなります。

ラディッシュのプランターのサイズと種まきのやり方

深さ15cm以上のプランターを選びます。根が土の中でふくらむので、あまり浅いと形が崩れます。標準的な65cmプランターで15〜20株ほど育てられ、限られたスペースでも収穫量を確保しやすい品目です。

すじまきなら1cm間隔で種をまき、覆土は1cm程度。条間は10cm前後あけます。点まきにする場合は、最初から5〜6cm間隔に3〜4粒ずつまき、最終的に各地点1株にします。まき方によって間引きの手順が変わるので、どちらでいくか決めてから始めてください。

まいた後はたっぷり水を与え、発芽するまで表土を乾かさないようにします。条件が良ければ3〜5日で発芽します。用土は市販の野菜用培養土で問題ありません。

ラディッシュの間引きと株間の取り方

すじまきの場合、1回目は発芽が揃ったころに3cm間隔、2回目は本葉2〜3枚のときに最終株間5〜6cmになるよう間引きます。間引きは根を傷めないよう、残す株の株元を軽く押さえながら抜くか、ハサミで地際を切ります。

間引きが遅れると、根が太る場所を取り合って細長い形で止まります。「もったいない」と思って残しすぎるのが、この品目でいちばん多い失敗です。最終的に1株が指2本分の間隔を確保できているかを目安にしてください。

食用にできる種であれば、間引き菜は柔らかくアクもほとんどなく、サラダや味噌汁にそのまま使えます。種袋に食用不可の表示がある場合は食べずに処分してください。

ラディッシュの水やりと割れを防ぐコツ

水やりは、表土が乾き始めたら鉢底から流れるまでたっぷり与えます。少量ずつでは表層しか湿らず、根のまわりの水分が不均一になります。回数は決めうちにせず、土の乾き具合を見て判断してください。

根が割れる原因は、乾湿の差が大きいことです。長く乾かしてから一気に与えると、根が急に水を吸って表面が裂けます。一定のリズムを保つことが、きれいな形に育てる最大のコツです。

プランターは地植えより乾きが早く、晴天が続く時期は毎日必要になることもあります。表土に敷きわらをすると乾燥のふれ幅を小さくできます。

ラディッシュが丸くならない・すが入る原因

丸くならず細長くなるのは、間引き不足で株間が狭いか、日照が足りていないかが主な原因です。ラディッシュは日当たりを好むので、明るい場所に置いてください。土が硬すぎても根がふくらみにくくなります。

すが入る(内部に空洞ができる)のは収穫遅れが主な原因ですが、高温や乾燥で生育が乱れたときにも起きやすくなります。適期を過ぎると根の細胞が空洞化し、食感も味も落ちます。直径2〜3cmを目安に、土から肩が見えてきたら抜きどきと考えてください。

葉ばかり茂って根が太らない場合は、窒素過多も疑います。元肥入りの培養土を使っているなら追肥はほとんど要りません。肥料を足すより、間引きと日照を見直すほうが効きます。

ラディッシュにつく病害虫と対策

キスジノミハムシは葉に小さな穴を無数に開ける黒い甲虫です。幼虫は土中で根の表面をかじり、傷だらけの根になります。アオムシやコナガも葉を食べます。生育期間が短いので、播種と同時に防虫ネットをかけるのが最も効きます。

ネットは裾を土で押さえるか埋めるところまでやってください。隙間があると、そこから入られて意味がなくなります。土の中にいた成虫にはネットが効かないので、連作した場所では土の入れ替えも検討します。

農薬を使う場合は、ラベルの適用作物欄にラディッシュ(またはそれを含む作物群)が記載されている製品を、規定どおりに使ってください。収穫までが短い品目なので、収穫前日数の確認は特に重要です。

ラディッシュの連作障害と輪作

アブラナ科です。小松菜、カブ、水菜、チンゲンサイ、大根なども同じ科なので、続けて作らないようにします。連作すると根こぶ病のリスクが上がります。

根こぶ病の菌は土の中で長く生き残るため、発生した場所では数年の休作だけでは足りないことが多いです。排水の改善、酸度の矯正、抵抗性品種の利用を組み合わせ、汚染した土を他の区画に持ち込まないようにします。

プランターなら培養土を全量入れ替えるのが簡単です。ただし病原体は容器や鉢底石にも残るので、発生した後は容器を洗い、鉢底材も交換してください。生育期間が短いぶん、土を替えれば同じ容器で年に何度も作れます。

ラディッシュの収穫時期と食べ方

直径2〜3cm、土から肩が見えてきたら収穫です。葉の付け根を持ってまっすぐ引き抜きます。抜いたらすぐ葉を切り離してください。葉をつけたままだと根の水分が葉に吸われてしなびます。

根は薄切りにして塩もみすると箸休めになります。生のままサラダに散らすと彩りにもなります。葉も炒め物やふりかけに使えるので、捨てずに活用できます。

収穫が集中しやすい品目なので、1〜2週間ずらして少量ずつまくと使い切りやすくなります。まいた日と収穫日をMinologに記録しておくと、次のシーズンにずらしまきの間隔を決める材料になります。

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