野菜の販路は増えましたが、手数料の数字だけで選ぶと失敗します。各チャネルの手数料と、数字に出ないオペレーションコストを並べてみましょう。
チャネル別の手数料(公表値)
- JA出荷: 実質20〜30%程度(販売手数料+市場手数料+資材・運賃)。全量引取・作業分業が強み
- 直売所・道の駅: 15〜20%。値付け自由。搬入と売れ残り回収は自分
- 産直EC(食べチョク約20%・ポケットマルシェ23%): 全国に売れるが、梱包・発送・写真・顧客対応はすべて自分
- メルカリShops: 10%+振込手数料。最安だが価格競争が激しい
- 飲食店・スーパー直販: 手数料ゼロも可能だが、営業・配送・与信を自分で担う
ECの「見えないコスト」
産直ECの本当のコストは手数料ではなく工数です。1件ごとの梱包・発送、送料の高さ(少量だと商品価格に匹敵)、出品写真と説明文、レビュー対応。「出品すれば売れる」わけではなく、売る努力は自分でする必要があります。
直販は「限られている」のではなく「重い」
農協・スーパー・飲食店にしか売れない、というのは半分誤解です。売り先は直売所・EC・マルシェ・宅配と増えています。本当の制約は、栽培しながら販売のオペレーションを回す時間です。だからこそ、まず記録で栽培を安定させ、販売は小さく試すのが現実的な順序です。