果物の育て方一覧 / キウイフルーツ
キウイフルーツの育て方
難易度: ふつう ・ 糖度 12〜18度(目安) ・ 初収穫まで3〜5年 ・ 鉢植え可 ・ 受粉樹が必要 ・ 植えどき 2月・3月・11月・12月
キウイフルーツ(きういふるーつ)はつる性果物に分類される果物で、難易度は「簡単〜ふつう」。病害虫が少なく寒さにも強い。雄木と雌木をそろえれば1株から100個以上採れる。糖度の目安は12〜18度で、品種によって差があり、香緑(こうりょく)なら15〜18度まで狙えます。中間地では2月・3月・11月・12月に植え付け、初収穫までの目安は3〜5年、収穫は10月・11月です。受粉樹が必要ので、苗木を選ぶ前に本数を決めておきます。このページでは、品種の選び方から植え付け・水やり・肥料・剪定・受粉・病害虫・収穫までを、キウイフルーツに固有の数字と時期でまとめています。
キウイフルーツの栽培カレンダー
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9(今月) | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| キウイフルーツ | ◯ | ◯ | ● | ◎ | ◯ |
◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月
中間地(関東平野部)基準の目安。植え付け2月・3月・11月・12月、収穫10月・11月。寒冷地は春の作業が遅く、暖地は早くなります。
キウイフルーツの品種と植え付け時期
同じキウイフルーツでも、品種で糖度・収穫時期・耐寒性が変わり、植え付け適期もずれます。落葉期(休眠期)に植えるのが基本で、寒冷地は厳寒期を避けて春寄りにします。
| 品種 | 糖度(目安) | 植え付け適期 | 収穫時期 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ヘイワード | 13〜16度 | 2月・3月・11月・12月 | 11月 | 緑肉の代表品種。貯蔵性が高い。雄木は「トムリ」 |
| 香緑(こうりょく) | 15〜18度 | 2月・3月・11月・12月 | 11月 | 香川生まれの緑肉で糖度が高い。俵型。雄木はトムリ |
| 東京ゴールド | 15〜17度 | 2月・3月・11月・12月 | 10月・11月 | 黄肉で酸味が少ない。ヘイワードより収穫が早い。雄木は開花期の合う黄肉系用を選ぶ |
| レインボーレッド | 16〜18度 | 2月・3月・11月・12月 | 10月 | 中心が赤く早生。糖度が高い。雄木は「早雄」など早咲き系 |
| ゴールデンキング | 14〜17度 | 2月・3月・11月・12月 | 10月・11月 | 黄肉の大果。雄木は「孫悟空」。暖地でも育てやすい |
品種ごとの植え付け・収穫の時期
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9(今月) | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ヘイワード | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ||||||||
| 香緑(こうりょく) | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ||||||||
| 東京ゴールド | ◯ | ◯ | ● | ◎ | ◯ | |||||||
| レインボーレッド | ◯ | ◯ | ● | ◯ | ◯ | |||||||
| ゴールデンキング | ◯ | ◯ | ● | ◎ | ◯ |
◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月
キウイフルーツの品種の選び方 糖度・受粉・地域で決める
雌木と雄木の組み合わせが必須です。緑肉の定番ヘイワードには雄木トムリ、糖度の高い緑肉の香緑もトムリ。黄肉(東京ゴールド・ゴールデンキング)や赤肉(レインボーレッド)は開花が早いので、開花期の合う早咲きの雄木(早雄・孫悟空など)を選びます。雄木1本で雌木3〜5本を受粉できるので、庭が広ければ雌木を複数植えられます。
キウイフルーツが露地で無理なく育つのは寒冷地・中間地・暖地です。1日6時間以上の直射日光が必要で、鉢植えでも実がなります。
キウイフルーツの植え付け時期と植え方
落葉期の11〜12月か2〜3月に植えます(寒冷地は3月。厳寒期の1月は避けます)。日当たりと水はけの良い場所に浅めに植えます。つるが年間5m以上伸び、棚が必要なので、地植えは棚(2m×3m以上)を用意し、雌雄を5m以内に植えます。植え付け時に主幹を50cmで切り戻し、1本の太い主枝を棚まで真っすぐ伸ばします。鉢植えは12号に雌雄1鉢ずつ。
キウイフルーツの水やり 活着まで・夏・休眠期
大きな葉から多量に蒸散するため、水を多く必要とします。地植えでも夏は週2回、鉢植えは毎朝夕。とくに実が肥大する7〜8月の水切れは実の小型化と落葉を招きます。過湿にも弱いので水はけを確保します。冬は乾いたら与える程度。
キウイフルーツの肥料 元肥・追肥・お礼肥の時期
12〜1月に元肥、6月に追肥、収穫後の11月にお礼肥。樹勢が強く肥料は多く要りません。窒素が多いとつるばかり伸びて花芽がつきません。果樹用肥料をリンゴの半分程度に。
キウイフルーツの剪定 時期と残す枝
12〜1月に行います(2月以降は樹液が出る)。キウイは前年に伸びたつるの基部から5〜10芽目あたりに花をつけます。前年枝を8〜10芽残して切り戻し、実をつけた枝は2〜3年で新しい枝に更新します。棚一面に主枝から側枝を等間隔で配置し、混み合ったつるを間引きます。夏は伸びすぎたつるを先端から摘心して棚の外に出さないようにします。
キウイフルーツの受粉と実つき 受粉樹が必要
雌雄異株で、雄木がなければ絶対に実がつきません。5月の開花期に雄花を摘んで雌花に直接こすりつける人工授粉をすると、大きく形の良い実になります(虫任せだと小さく歪んだ実が混ざります)。結実後の6月に葉5〜6枚に実1個、1枝に3〜5個まで摘果します。摘果しないと小玉ばかりになります。
キウイフルーツの病害虫 必ず出るものと対策
病害虫の少ない果樹です。カイガラムシ(枝に白い粒)、ハマキムシ、コガネムシがまれに出る程度。病気はかいよう病(枝から赤い樹液)が大敵で、剪定は晴れた日に行い切り口に癒合剤を。果実軟腐病は収穫後の追熟中に出るので、傷のある実は分けます。
キウイフルーツの収穫時期と糖度を上げるコツ
10〜11月、実が硬いうちに収穫します(木では柔らかくなりません)。目安は種が黒く色づき、糖度計があれば7〜8度以上。霜が降りる前に全部採ります。収穫後はリンゴと一緒にポリ袋に入れて室温で1〜2週間追熟させ、軽く押して弾力が出たら食べごろです。追熟前は冷蔵で3か月保存でき、少しずつ追熟させれば春まで食べられます。
キウイフルーツの育て方 鉢植え・プランターのサイズと植え替え
12号以上の大鉢に雌木、別の鉢に雄木を並べます。用土は赤玉土7:腐葉土3。行灯仕立てかオベリスクでつるを巻き、毎年強く切り戻します。鉢植えは収量が少ないものの、ベランダでも実がつきます。夏の水切れが最大の注意点です。
キウイフルーツが実がならない・よくある失敗
雄木を植え忘れて実がつかない、雌雄の開花期が合わず実がつかない、人工授粉せず小さく歪んだ実、摘果しないで小玉、収穫後に追熟せず硬くて酸っぱい、が定番です。植えて3〜4年は実がつかないので、その間は棚づくりと仕立てに専念します。
キウイフルーツの保存と食べ方
追熟後は冷蔵で1週間。硬い実はリンゴやバナナと袋に入れると早く追熟します。皮ごと食べられる品種(レインボーレッドなど)は薄皮をこすって食べます。まとめて採れたらジャム・スムージー・ドライキウイに。肉を柔らかくするタレにも使えます。
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