果物の育て方一覧 / ラズベリー
ラズベリーの育て方
難易度: とても簡単 ・ 糖度 8〜13度(目安) ・ 初収穫まで1〜2年 ・ 鉢植え可 ・ 1本で実がなる ・ 植えどき 2月・3月・11月・12月
ラズベリー(らずべりー)はベリーに分類される果物で、難易度は「とても簡単(初心者向き)」。植えた翌年から採れ、二季なり品種なら初夏と秋の2回収穫。1本で実がなる。糖度の目安は8〜13度で、品種によって差があり、ファールゴールドなら10〜13度まで狙えます。中間地では2月・3月・11月・12月に植え付け、初収穫までの目安は1〜2年、収穫は6月・7月・10月・11月です。1本で実がなるので、苗木を選ぶ前に本数を決めておきます。このページでは、品種の選び方から植え付け・水やり・肥料・剪定・受粉・病害虫・収穫までを、ラズベリーに固有の数字と時期でまとめています。
ラズベリーの栽培カレンダー
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9(今月) | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ラズベリー | ◯ | ◯ | ● | ● | ● | ◎ | ◯ |
◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月
中間地(関東平野部)基準の目安。植え付け2月・3月・11月・12月、収穫6月・7月・10月・11月。寒冷地は春の作業が遅く、暖地は早くなります。
ラズベリーの品種と植え付け時期
同じラズベリーでも、品種で糖度・収穫時期・耐寒性が変わり、植え付け適期もずれます。落葉期(休眠期)に植えるのが基本で、寒冷地は厳寒期を避けて春寄りにします。
| 品種 | 糖度(目安) | 植え付け適期 | 収穫時期 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| インディアンサマー | 9〜12度 | 2月・3月・11月・12月 | 6月・7月・10月・11月 | 二季なりの定番。初夏と秋の2回採れ、赤実で香りが良い |
| ヘリテージ | 8〜11度 | 2月・3月・11月・12月 | 7月・10月・11月 | 秋の収穫が主体の二季なり。丈夫で豊産、寒さに強い |
| サマーフェスティバル | 9〜12度 | 2月・3月・11月・12月 | 6月・7月 | 一季なりで初夏にまとめて採れる。とげが少なく扱いやすい |
| ファールゴールド | 10〜13度 | 2月・3月・11月・12月 | 6月・7月・10月 | 黄実の二季なり。酸味が少なく甘みが際立つ。鳥に見つかりにくい |
品種ごとの植え付け・収穫の時期
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9(今月) | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| インディアンサマー | ◯ | ◯ | ● | ● | ● | ◎ | ◯ | |||||
| ヘリテージ | ◯ | ◯ | ● | ● | ◎ | ◯ | ||||||
| サマーフェスティバル | ◯ | ◯ | ● | ● | ◯ | ◯ | ||||||
| ファールゴールド | ◯ | ◯ | ● | ● | ● | ◯ | ◯ |
◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月
ラズベリーの品種の選び方 糖度・受粉・地域で決める
一季なり(初夏だけ)と二季なり(初夏と秋)で選びます。家庭では秋にも採れる二季なり(インディアンサマー・ヘリテージ)が長く楽しめます。とげが気になるならとげの少ないサマーフェスティバル、鳥に取られたくないなら黄実のファールゴールド。どれも1本で実がなるので受粉樹は要りません。暑さにやや弱いので、暖地は午後に日陰になる場所向きです。
ラズベリーが露地で無理なく育つのは寒冷地・中間地です。1日3〜6時間の日当たりが必要で、鉢植えでも実がなります。
ラズベリーの植え付け時期と植え方
落葉期の11〜12月か2〜3月に植えます。水はけが良ければ土質は選びません。地下茎(サッカー)で四方に広がり、地植えでは数年で花壇を占領するので、根域を仕切るか大きめの鉢で囲って育てるのが管理しやすい方法です。深さ30cmのプランターで十分育ちます。植え付け時に支柱かトレリスを立てて、伸びた枝を結べるようにしておきます。
ラズベリーの水やり 活着まで・夏・休眠期
根が浅く乾燥に弱いので、夏は毎朝たっぷり。ただし過湿で根腐れもしやすいため、受け皿に水を溜めません。実が膨らむ6月と秋の結実期に水が切れると粒が小さく種っぽくなります。冬は落葉して休眠するので、鉢土が乾いたら与える程度に減らします。
ラズベリーの肥料 元肥・追肥・お礼肥の時期
3月に緩効性肥料を元肥として、6月の収穫後と9月に追肥します。肥料が多いと枝ばかり伸びて実が減るので、野菜の半分程度の量で足ります。二季なりは秋にも実をつける分、夏の追肥を忘れると秋の実が小さくなります。
ラズベリーの剪定 時期と残す枝
枝は2年で役目を終えます。一季なりは実をつけた枝を収穫後に根元から切り、その年に伸びた新しい枝を翌年の結果枝として残します。二季なりは秋に実をつけた枝先を冬に切り戻すと、同じ枝の下部に初夏の実がつきます。地際から出る細い枝は5〜6本に間引き、風通しを確保します。
ラズベリーの受粉と実つき 1本で実がなる
自家結実性で1本で実がつきます。花は小さく目立ちませんが虫がよく訪れ、人工授粉は不要です。粒が不揃いになるのは受粉不足より水切れが原因のことが多いです。実がたくさんついた枝は倒れやすいので、支柱に結んで実の重さで枝が折れないようにします。
ラズベリーの病害虫 必ず出るものと対策
アブラムシ、ハダニ、実を食べるコガネムシの成虫、そして鳥です。とくに熟した赤い実は鳥にすぐ見つかるので、色づき始めたら防鳥ネットをかけます。病気では灰色かび病が梅雨時の実に出るので、混み合った枝を切って風通しを良くします。地下茎で広がった株を放置すると株元が蒸れて枯れ込みます。
ラズベリーの収穫時期と糖度を上げるコツ
実が赤く色づき、軽く引くと花托(芯)を残してスポッと抜ける状態が完熟です。抜けにくいものは未熟で酸っぱいので翌日に回します。日持ちが1〜2日と極端に短いので、毎朝収穫してすぐ食べるか冷凍します。完熟の直前に雨が続くと味が薄くなるため、晴れが続いた日の朝の実がいちばん甘いです。
ラズベリーの育て方 鉢植え・プランターのサイズと植え替え
8〜10号鉢か幅60cmのプランターに1株。深さは25cm以上あれば十分です。地下茎が鉢の中で回るので、2年に1回、冬に株を掘り上げて古い根と余分なサッカーを整理し、新しい用土で植え直します。鉢なら暑さの厳しい午後に日陰へ移動できるのが地植えに無い利点です。
ラズベリーが実がならない・よくある失敗
植えて1年目に実がつかないのは正常です(2年枝に実がつくため)。2年目以降に実がつかないなら、冬に全部の枝を切ってしまった可能性があります。もう1つのつまずきは地植えで広がりすぎて手に負えなくなること。最初から鉢か根域制限で囲うのが、長く付き合うコツです。
ラズベリーの保存と食べ方
洗うと崩れるので、食べる直前にさっと水をかける程度にします。冷凍すれば半年持ち、凍ったまま牛乳とミキサーにかけるだけでスムージーになります。種が気になる人はジャムにする際に裏ごしを。少量しか採れない日は蜂蜜に漬けておくと、数日分をまとめて楽しめます。
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