果物の育て方一覧 / スイカ
スイカの育て方
難易度: やや難しい ・ 糖度 11〜15度(目安) ・ 初収穫まで80〜100日 ・ 鉢植え可 ・ 1本で実がなる ・ 植えどき 4月・5月
スイカ(すいか)は果実的野菜に分類される果物で、難易度は「少し手がかかる」。小玉品種なら大型プランターで1株2〜3個。人工授粉の日を控えれば収穫日が読める。糖度の目安は11〜15度で、品種によって差があり、金色羅皇(大玉)なら13〜15度まで狙えます。中間地では4月・5月に植え付け、初収穫までの目安は80〜100日、収穫は7月・8月です。1本で実がなるので、苗木を選ぶ前に本数を決めておきます。このページでは、品種の選び方から植え付け・水やり・肥料・剪定・受粉・病害虫・収穫までを、スイカに固有の数字と時期でまとめています。
スイカの栽培カレンダー
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9(今月) | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スイカ | ◯ | ◯ | ● | ● |
◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月
中間地(関東平野部)基準の目安。植え付け4月・5月、収穫7月・8月。寒冷地は春の作業が遅く、暖地は早くなります。
スイカの品種と植え付け時期
同じスイカでも、品種で糖度・収穫時期・耐寒性が変わり、植え付け適期もずれます。一年草なので遅霜が終わって地温が上がってから植えます。
| 品種 | 糖度(目安) | 植え付け適期 | 収穫時期 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 紅小玉 | 12〜14度 | 4月・5月 | 7月・8月 | 小玉の定番。プランターや空中栽培に向き、受粉後約35日で採れる |
| ピノガール | 12〜14度 | 4月・5月 | 7月・8月 | 種が小さく食べやすい小玉。皮が薄く糖度が安定 |
| 縞王(大玉) | 11〜13度 | 4月・5月 | 7月・8月 | 大玉の定番。畑で1株1〜2個に絞る。受粉後約45日 |
| 金色羅皇(大玉) | 13〜15度 | 4月・5月 | 7月・8月 | 高糖度をうたう黄皮の大玉。栽培条件で糖度が大きく動く |
| サマーオレンジ(小玉) | 12〜14度 | 4月・5月 | 7月・8月 | オレンジ色の果肉。小玉で甘みが強い |
品種ごとの植え付け・収穫の時期
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9(今月) | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 紅小玉 | ◯ | ◯ | ● | ● | ||||||||
| ピノガール | ◯ | ◯ | ● | ● | ||||||||
| 縞王(大玉) | ◯ | ◯ | ● | ● | ||||||||
| 金色羅皇(大玉) | ◯ | ◯ | ● | ● | ||||||||
| サマーオレンジ(小玉) | ◯ | ◯ | ● | ● |
◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月
スイカの品種の選び方 糖度・受粉・地域で決める
家庭では小玉品種(紅小玉・ピノガール・サマーオレンジ)が確実です。1株で2〜3個採れ、プランターや空中栽培もできます。大玉(縞王・金色羅皇)は畑で1株1〜2個に絞り、1㎡以上の広さが要ります。糖度は小玉品種の方が安定しやすく、大玉の高糖度は肥料と水の管理が決め手です。苗は病気(つる割れ病)に強い接ぎ木苗を選びます。
スイカが露地で無理なく育つのは寒冷地・中間地・暖地です。1日6時間以上の直射日光が必要で、鉢植えでも実がなります。
スイカの植え付け時期と植え方
4月下旬〜5月、遅霜の心配がなくなり地温が上がってから植えます。日当たり最優先で、水はけの良い場所に高畝を作り、黒マルチで地温を上げます。株間は1m以上、つるが3〜4m伸びるので敷きわらかマルチでつるの伸びる場所を確保します。プランターは30L以上の深型に1株、行灯支柱で空中栽培にすると省スペースです。植え付け後は行灯で風よけを。
スイカの水やり 活着まで・夏・休眠期
植え付け後1週間は毎日、活着後は控えめにして根を深く張らせます。つるが伸びる時期は土が乾いたらたっぷり。実が膨らむ時期(受粉後2〜3週間)は水を多めに、収穫前1週間は控えると糖度が上がります。過湿は病気と実割れの原因です。
スイカの肥料 元肥・追肥・お礼肥の時期
植え付け前に元肥(堆肥と緩効性肥料)、実がこぶし大になったころに追肥1回。肥料、とくに窒素が多いと「つるぼけ」で葉ばかり茂って実がつきません。追肥はつるの先端に施し、株元には与えません。プランターは開花後から2週間に1回薄い液肥で足ります。
スイカの剪定 時期と残す枝
親づるを本葉5〜6枚で摘心し、勢いの良い子づるを3〜4本伸ばします。子づるから出る孫づるは、実をつける節より下のものは全部かき取り、風通しを確保します。実がついたら、その先の葉を10枚ほど残してつるの先端を摘心すると実に養分が集まります。つるは一方向に伸ばし、絡まないように毎朝整理します。
スイカの受粉と実つき 1本で実がなる
雌花(付け根に小さな実がついた花)は子づるの15〜20節目に咲く2番目以降を使います(1番目の実は小さく形が悪い)。朝9時までに雄花を摘んで雌花にこすりつける人工授粉を必ず行い、その日付をラベルに書いて実に添えます。1株に小玉なら2〜3個、大玉なら1〜2個に摘果します。受粉した日付が収穫日の目安になります。
スイカの病害虫 必ず出るものと対策
つる割れ病(株が突然しおれる)は接ぎ木苗と連作回避で防ぎます。うどんこ病(葉が白くなる)、炭疽病、ウリハムシ(葉に穴)、アブラムシ、ハダニが定番。実が大きくなるとカラスとハクビシンが来るので、ネットか防鳥テープを。実の下に発泡スチロールやわらを敷いて地面との接触を避けると腐りと虫食いを防げます。
スイカの収穫時期と糖度を上げるコツ
人工授粉から小玉で35〜40日、大玉で45〜50日が目安です。実の近くの巻きひげが枯れて茶色になり、実のお尻(花落ち)が硬く締まり、叩いて低い鈍い音がしたら収穫です。追熟しないので早採りは禁物、遅れると中が空洞になります。受粉日を記録しておくのが最も確実な判断法です。
スイカの育て方 鉢植え・プランターのサイズと植え替え
30L以上の深型プランター(幅60cm×深さ30cm以上)に小玉品種1株。用土は野菜用培養土。行灯支柱を立てて空中栽培にし、実はネットや野菜用の袋で吊ります。プランターは乾きやすいので夏は朝夕の水やりが要ります。大玉はプランターでは難しいので小玉に限ります。
スイカが実がならない・よくある失敗
肥料が多くてつるぼけ(実がつかない)、人工授粉をしないで実が落ちる、受粉日を記録せずに収穫時期が分からない、早採りで甘くない、が四大失敗です。連作すると病気が出るので、同じ場所は4〜5年空けます。また株間を詰めると病気が広がるので1m以上空けます。
スイカの保存と食べ方
収穫後は常温で1週間、切ったら冷蔵で2〜3日。冷やしすぎると甘みを感じにくいので食べる2〜3時間前に冷蔵庫へ。皮の白い部分は浅漬けや炒め物に、小さすぎて甘くない実はスイカ糖(煮詰めてシロップ)にできます。
スイカを育てはじめたら、記録を残しませんか
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