果物の育て方一覧 / レモン
レモンの育て方
難易度: ふつう ・ 糖度 7〜11度(目安) ・ 初収穫まで2〜3年 ・ 鉢植え可 ・ 1本で実がなる ・ 植えどき 3月・4月・5月
レモン(れもん)は柑橘に分類される果物で、難易度は「簡単〜ふつう」。鉢植えでも実がなり、秋のグリーンレモンから冬の黄色まで長く収穫できる。1本で実がなる。糖度の目安は7〜11度で、品種によって差があり、マイヤーレモンなら8〜11度まで狙えます。中間地では3月・4月・5月に植え付け、初収穫までの目安は2〜3年、収穫は1月・2月・3月・10月・11月・12月です。1本で実がなるので、苗木を選ぶ前に本数を決めておきます。このページでは、品種の選び方から植え付け・水やり・肥料・剪定・受粉・病害虫・収穫までを、レモンに固有の数字と時期でまとめています。
レモンの栽培カレンダー
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9(今月) | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| レモン | ● | ● | ◎ | ◯ | ◯ | ● | ● | ● |
◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月
中間地(関東平野部)基準の目安。植え付け3月・4月・5月、収穫1月・2月・3月・10月・11月・12月。寒冷地は春の作業が遅く、暖地は早くなります。
レモンの品種と植え付け時期
同じレモンでも、品種で糖度・収穫時期・耐寒性が変わり、植え付け適期もずれます。常緑なので寒さがゆるんで新芽が動く前に植えます。
| 品種 | 糖度(目安) | 植え付け適期 | 収穫時期 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| リスボン | 7〜9度 | 3月・4月・5月 | 1月・2月・3月・10月・11月・12月 | 国内で最も流通する。とげが多いが樹勢が強く、寒さにやや強い |
| ユーレカ | 7〜9度 | 3月・4月・5月 | 1月・2月・3月・10月・11月・12月 | とげが少なく扱いやすい。四季咲き性が強く、実が長く採れる |
| マイヤーレモン | 8〜11度 | 3月・4月・5月 | 1月・2月・11月・12月 | オレンジとの交雑で酸味がまろやか。耐寒性が高く、鉢植え向きの定番 |
| 璃の香(りのか) | 8〜10度 | 3月・4月・5月 | 10月・11月・12月 | 農研機構育成。かいよう病に強く酸味が穏やか。大果で種が少ない |
品種ごとの植え付け・収穫の時期
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9(今月) | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リスボン | ● | ● | ◎ | ◯ | ◯ | ● | ● | ● | ||||
| ユーレカ | ● | ● | ◎ | ◯ | ◯ | ● | ● | ● | ||||
| マイヤーレモン | ● | ● | ◯ | ◯ | ◯ | ● | ● | |||||
| 璃の香(りのか) | ◯ | ◯ | ◯ | ● | ● | ● |
◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月
レモンの品種の選び方 糖度・受粉・地域で決める
耐寒性と酸味で選びます。寒さが心配なら、オレンジとの雑種で−3℃程度まで耐えるマイヤーレモン。酸味のはっきりした本格レモンならリスボン(とげ多め・樹勢強)かユーレカ(とげ少なめ・四季咲き)。病気(かいよう病)に強くしたいなら農研機構育成の璃の香。いずれも1本で実がなり、鉢植えでも収穫できます。
レモンが露地で無理なく育つのは中間地・暖地です。1日6時間以上の直射日光が必要で、鉢植えでも実がなります。
レモンの植え付け時期と植え方
3〜5月、遅霜の心配がなくなってから植えます。柑橘の中でも寒さに弱く、冬に植えると根づく前に枯れます。南向きで冬の北風が当たらない場所を選び、水はけを最優先に少し高めに植えます。接ぎ木部分を土に埋めないこと。鉢植えなら10号以上から始め、支柱を1本添えます。
レモンの水やり 活着まで・夏・休眠期
四季咲きで年中生育するため、水切れは花と実の落下に直結します。夏は毎朝、春秋は2〜3日に1回、冬は週1回が目安です。とくに実が肥大する7〜9月に乾かすと実が小さいまま止まります。受け皿の水は溜めず、鉢底から抜けるまで与えます。
レモンの肥料 元肥・追肥・お礼肥の時期
3・6・9月に柑橘用肥料を与えます。ほかの柑橘より肥料を多く必要とし、切らすと葉が黄色くなって落ちます。鉢植えは月1回の置き肥に加え、夏は2週間に1回薄い液肥を足すと実つきが安定します。11月以降は与えず、耐寒性を高めます。
レモンの剪定 時期と残す枝
3月に行います。とげの多い徒長枝、内向きの枝、枯れ枝を切り、風通しを良くします。レモンは枝先に実がつくので、枝を全部短く切り詰めると実がつきません。長く伸びた枝は先端の3分の1程度を軽く切り戻す程度に。植え付けから2年は花を落として樹を作り、3年目から実をならせます。
レモンの受粉と実つき 1本で実がなる
自家結実性で1本で実がつきます。四季咲きで春・夏・秋に花が咲きますが、家庭では春(5月)の花を残して夏秋の花は摘むと、春の実に養分が集中して大きく育ちます。実は葉20〜25枚に1個を目安に摘果します。室内やベランダで虫が来ない場合は筆で花の中心をなでる人工授粉が確実です。
レモンの病害虫 必ず出るものと対策
アゲハチョウの幼虫が5〜9月に新芽を食害するので、卵と幼虫を見つけ次第取ります。ほかにカイガラムシ、アブラムシ、ハダニ。病気ではかいよう病(葉や実にコルク状の斑点)が雨と風で広がるので、風当たりの強い場所を避け、とげで葉が傷つかないようとげを切っておきます。
レモンの収穫時期と糖度を上げるコツ
10月から緑色のグリーンレモンとして使え、12月以降に黄色く色づきます。黄色くなるのを待つと香りは穏やかになり、酸はやや落ち着きます。1本の木で10月から3月まで順に採れます。ハサミで果梗を短く切ります。−3℃以下の寒波が来る前に、残った実は収穫して室内で追熟させます。
レモンの育て方 鉢植え・プランターのサイズと植え替え
10〜12号鉢に1本。用土は果樹用培養土か赤玉土7:腐葉土3で水はけ重視。2年に1回、3月に根を3分の1ほど整理して同じ鉢に植え直すか、一回り大きい鉢へ。冬は室内の窓際か軒下へ移動します。移動できることが鉢植えレモン最大の利点で、中間地北部でも鉢なら育てられます。
レモンが実がならない・よくある失敗
冬の寒さで葉を落として枯らす、水切れで花と幼果が全部落ちる、の2つが失敗の大半です。苗木についていた実を全部ならせて樹が弱るのもよくある話。実がつかない原因は日照不足(1日6時間以上必要)と肥料不足がほとんどで、植え付け2年目までは実をつけない前提で育てます。
レモンの保存と食べ方
収穫後は常温で1週間、冷蔵で1か月。皮ごと使うのが自家栽培の利点なので、防カビ剤の心配なく塩レモンやレモンピール、はちみつ漬けに。果汁は製氷皿で凍らせると1年使えます。グリーンレモンは香りが強く、薬味や炭酸割りに向きます。
レモンを育てはじめたら、記録を残しませんか
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