果物の育て方一覧 / ユズ
ユズの育て方
難易度: ふつう ・ 糖度 6〜9度(目安) ・ 初収穫まで3〜5年 ・ 鉢植え可 ・ 1本で実がなる ・ 植えどき 3月・4月
ユズ(ゆず)は柑橘に分類される果物で、難易度は「簡単〜ふつう」。柑橘でいちばん寒さに強く、東北南部でも庭で育つ。青ゆず・黄ゆずと使い分けられる。糖度の目安は6〜9度で、品種によって差があり、本柚子(木頭系)なら7〜9度まで狙えます。中間地では3月・4月に植え付け、初収穫までの目安は3〜5年、収穫は8月・9月・10月・11月・12月です。1本で実がなるので、苗木を選ぶ前に本数を決めておきます。このページでは、品種の選び方から植え付け・水やり・肥料・剪定・受粉・病害虫・収穫までを、ユズに固有の数字と時期でまとめています。
ユズの栽培カレンダー
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9(今月) | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ユズ | ◯ | ◯ | ● | ● | ● | ● | ● |
◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月
中間地(関東平野部)基準の目安。植え付け3月・4月、収穫8月・9月・10月・11月・12月。寒冷地は春の作業が遅く、暖地は早くなります。
ユズの品種と植え付け時期
同じユズでも、品種で糖度・収穫時期・耐寒性が変わり、植え付け適期もずれます。常緑なので寒さがゆるんで新芽が動く前に植えます。
| 品種 | 糖度(目安) | 植え付け適期 | 収穫時期 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 本柚子(木頭系) | 7〜9度 | 3月・4月 | 11月・12月 | 香りが最も強い在来系。とげが長い。実がつくまで3〜5年 |
| 多田錦 | 7〜9度 | 3月・4月 | 10月・11月 | 種なしでとげが少なく、家庭向きの定番。やや小玉で実つきが早い |
| 山根系 | 7〜9度 | 3月・4月 | 11月・12月 | 早期結実性があり、植えて2〜3年で実がつきやすい。とげは少なめ |
| 花ゆず(一才ゆず) | 6〜8度 | 3月・4月 | 8月・9月・10月・11月 | 本ユズとは別種で小ぶり。翌年から実がつき、樹も小さく鉢向き。香りは穏やか |
品種ごとの植え付け・収穫の時期
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9(今月) | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 本柚子(木頭系) | ◯ | ◯ | ● | ● | ||||||||
| 多田錦 | ◯ | ◯ | ● | ● | ||||||||
| 山根系 | ◯ | ◯ | ● | ● | ||||||||
| 花ゆず(一才ゆず) | ◯ | ◯ | ● | ● | ● | ● |
◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月
ユズの品種の選び方 糖度・受粉・地域で決める
必ず接ぎ木苗を選びます。実生(種から育てた苗)は「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年」と言われるほど結実が遅いですが、接ぎ木苗なら3〜5年で実がつきます。香りを最優先するなら本柚子(木頭系)、とげが少なく種なしで扱いやすいなら多田錦、早く実をつけたいなら山根系。花ゆず(一才ゆず)は別種で小ぶりですが翌年から実がつきます。
ユズが露地で無理なく育つのは寒冷地・中間地・暖地です。1日6時間以上の直射日光が必要で、鉢植えでも実がなります。
ユズの植え付け時期と植え方
常緑樹なので3〜4月に植えます。柑橘で最も耐寒性が強く、東北南部でも庭植えできます。日当たりと水はけの良い場所に、接ぎ木部分を埋めないよう浅めに植えます。とげが3cm近くあり、成木は3m以上になるので、通路や隣家との距離をとって植えます。植え付け後は支柱で固定します。
ユズの水やり 活着まで・夏・休眠期
植え付け1年目は週2回たっぷり。根づけば地植えは真夏の日照り以外は雨で足ります。鉢植えは夏に毎朝、冬は乾いたら。8〜9月の実の肥大期に水を切らすと実が小さく、皮が硬くなります。冬は乾かし気味にすると耐寒性が上がります。植え付け直後の春に乾燥が続くと活着に失敗するので、最初の1か月だけは土の表面が乾く前に与えます。
ユズの肥料 元肥・追肥・お礼肥の時期
3月・6月・10月に柑橘用肥料を与えます。ユズは肥料をよく吸い、切らすと隔年結果が強く出ます。実がたくさんついた年ほど収穫後の10月の肥料(お礼肥)を忘れないこと。鉢植えは月1回の置き肥で、実がついている間は液肥を足します。
ユズの剪定 時期と残す枝
3月に行います。ユズは切り込みすぎると翌年の花が減るので、内向きの枝・交差する枝・徒長枝を間引く程度にとどめます。とげは作業のたびに刺さるので、剪定時に手の届く範囲のとげを切っておくと管理が楽になります。樹高は2.5m以内に抑えると収穫が楽です。
ユズの受粉と実つき 1本で実がなる
自家結実性で1本で実がつきます。花は5月で、白く香りの良い花が咲きます。実がつきすぎた年は翌年ほとんど咲かない隔年結果になるので、7〜8月に葉30枚に実1個を目安に摘果します。青ゆずとして8〜9月に間引き収穫すれば摘果を兼ねられます。
ユズの病害虫 必ず出るものと対策
アゲハチョウの幼虫が春から秋まで新芽を食べます。とげがあるので手で捕るのが難しく、割り箸で摘み取ります。ほかにカイガラムシ、ミカンハダニ。病気ではかいよう病、そうか病。とげで実や葉が傷つくと、そこから病気が入るので、風の強い場所では防風ネットを張ります。
ユズの収穫時期と糖度を上げるコツ
青ゆずは8〜9月に、実が3〜4cmになったところで香りを楽しむために採ります。黄ゆずは11〜12月に皮が黄色く色づき、ヘタの周りまで回ってから。木で長く置くほど香りは強くなりますが、皮が硬くなり、鳥につつかれます。とげで実を傷つけないよう、ハサミで果梗を短く切ります。
ユズの育て方 鉢植え・プランターのサイズと植え替え
10〜12号鉢に1本。花ゆずなら8号でも実がつきます。用土は果樹用培養土。2〜3年ごとに3月に植え替えます。鉢植えなら移動できるので、寒冷地でも軒下に入れれば育てられます。とげがあるので、人が通る場所には置かないようにします。
ユズが実がならない・よくある失敗
実生苗を買って十数年実がつかない、が最大のつまずきです。苗木のラベルに「接ぎ木」とあるものを選んでください。ほかに、隔年結果で1年おきにしか採れない(摘果と秋肥で軽減)、とげで手を傷つける、樹が大きくなりすぎて収穫できない、があります。
ユズの保存と食べ方
皮は薬味・ゆず胡椒・ジャム、果汁はポン酢・ゆず酢に。冷蔵で2〜3週間、皮を刻んで冷凍すれば半年香りが持ちます。果汁は製氷皿で凍らせて保存。ゆず湯には傷のある実や小さい実を回すと無駄がありません。青ゆずは皮の香りが最も強く、9月の薬味として使います。
ユズを育てはじめたら、記録を残しませんか
マイ菜園に登録すると、植え付けからの経過と初収穫までの目安(3〜5年)が一目で分かります。すでに育てている株も、植えた日から登録できます。
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