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果物の育て方一覧 / パッションフルーツ

パッションフルーツの育て方

難易度: ふつう ・ 糖度 12〜18度(目安) ・ 初収穫まで90〜150日 鉢植え可1本で実がなる ・ 植えどき 4月・5月・6月

パッションフルーツ(ぱっしょんふるーつ)はつる性果物に分類される果物で、難易度は「簡単〜ふつう」。春に植えてその夏に採れる、果樹で最速の初収穫。つるが伸びてグリーンカーテンにもなる。糖度の目安は12〜18度で、品種によって差があり、サマークイーンなら15〜18度まで狙えます。中間地では4月・5月・6月に植え付け、初収穫までの目安は90〜150日、収穫は7月・8月・9月・11月・12月です。1本で実がなるので、苗木を選ぶ前に本数を決めておきます。このページでは、品種の選び方から植え付け・水やり・肥料・剪定・受粉・病害虫・収穫までを、パッションフルーツに固有の数字と時期でまとめています。

パッションフルーツの栽培カレンダー

月ごとの植え付け時期と収穫時期(中間地の目安)
123456789(今月)101112
パッションフルーツ

◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月

中間地(関東平野部)基準の目安。植え付け4月・5月・6月、収穫7月・8月・9月・11月・12月。寒冷地は春の作業が遅く、暖地は早くなります。

パッションフルーツの品種と植え付け時期

同じパッションフルーツでも、品種で糖度・収穫時期・耐寒性が変わり、植え付け適期もずれます。寒さに弱いので遅霜が終わってから植えます。

品種糖度(目安)植え付け適期収穫時期特徴
サマークイーン15〜18度4月・5月・6月7月・8月・11月・12月紫実で酸味が控えめ、甘みが強い。自家結実性があり家庭向き
ルビースター14〜17度4月・5月・6月7月・8月・11月・12月紫実で甘みと酸味のバランスが良い。実つきが良い
台農1号14〜17度4月・5月・6月7月・8月・9月台湾育成の紫実。耐暑性が高く多収。自家結実
黄玉系(イエロー)12〜15度5月・6月8月・9月黄実で大果、酸味が強い。自家不和合で別株が必要。寒さに弱く暖地向き

品種ごとの植え付け・収穫の時期

月ごとの植え付け時期と収穫時期(中間地の目安)
123456789(今月)101112
サマークイーン
ルビースター
台農1号
黄玉系(イエロー)

◯ 植え付け● 収穫◎ 両方枠線=今月

パッションフルーツの品種の選び方 糖度・受粉・地域で決める

紫玉(紫色の実)と黄玉(黄色の実)があり、家庭では自家結実性があり甘みの強い紫玉(サマークイーン・ルビースター・台農1号)を選びます。黄玉は大果で耐暑性が高いものの、自家不和合で別株が要り、寒さにも弱い。糖度で選ぶならサマークイーン。北関東以北は冬越しが必要なので、鉢植えで室内に取り込める品種・株の大きさを選びます。

パッションフルーツが露地で無理なく育つのは中間地・暖地です。1日6時間以上の直射日光が必要で、鉢植えでも実がなります。

パッションフルーツの植え付け時期と植え方

4〜6月、遅霜の心配がなくなり気温が15℃を超えてから植えます。日当たりと水はけの良い場所に。つるが3〜4m伸びるので、行灯支柱・ネット・フェンスを植え付け時に用意します。地植えは1.5m四方、鉢植えは10号以上。植え付け直後に主枝を伸ばし、支柱の高さで摘心して脇芽を左右に誘引します。

パッションフルーツの水やり 活着まで・夏・休眠期

水を好み、夏は毎朝たっぷり。開花から結実期の水切れは落花・落果に直結します。ただし過湿で根腐れするので、受け皿の水は捨て、水はけの良い用土を使います。冬に室内へ取り込んだ株は、乾いたら与える程度に減らします。

パッションフルーツの肥料 元肥・追肥・お礼肥の時期

植え付け時に緩効性肥料を元肥に、開花が始まる6月以降は2週間に1回液肥を。肥料切れすると花が咲かなくなります。窒素が多すぎるとつるばかり伸びて花がつかないので、リン酸の多い肥料を選びます。

パッションフルーツの剪定 時期と残す枝

つるの管理が収穫を左右します。主枝が支柱の上端に達したら摘心し、出てきた脇芽を2〜3本に絞って横方向に誘引します。花は伸びたつるの葉の付け根につくので、つるを混み合わせず1本ずつ間隔を空けます。収穫後の秋に、実をつけたつるを株元近くまで切り戻し、冬越しさせる株は小さくまとめます。

パッションフルーツの受粉と実つき 1本で実がなる

紫玉は自家結実性がありますが、花は昼過ぎに開いて1日でしぼみ、虫が少ないと実がつきません。花が開いたら、雄しべの花粉を指か筆で雌しべの3本の柱頭につける人工授粉をすると確実です。雨の日は花粉が濡れて受粉しないので、晴れた日の午後に行います。受粉後60〜80日で実が熟します。

パッションフルーツの病害虫 必ず出るものと対策

アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、コナジラミがつく程度で、病気は少ない果樹です。ウイルス病(葉のモザイク)はアブラムシが媒介するので早めに防除します。冬に室内へ取り込む前に、株を洗って虫を落とします。

パッションフルーツの収穫時期と糖度を上げるコツ

7〜9月、実が品種の色(紫〜赤紫)に染まり、自然に落ちるか、軽く触れて取れる状態で収穫します。落ちた実を毎日拾います。採ってすぐは酸味が強いので、室温で3〜7日追熟させ、皮にしわが寄ったころが甘みの頂点です。秋に咲いた花の実は11〜12月に熟し、暖地なら年2回採れます。

パッションフルーツの育て方 鉢植え・プランターのサイズと植え替え

10〜12号鉢に1株、行灯支柱で3周ほど巻けば1株で10〜20個採れます。用土は野菜用培養土に軽石を1割混ぜて水はけを良くします。冬は5℃以上の室内窓際に取り込み、翌春に一回り大きい鉢へ植え替えます。中間地では鉢植えが基本です。

パッションフルーツが実がならない・よくある失敗

花が咲いても実がつかない(人工授粉していない・雨の日に受粉した)、つるを誘引せずに絡まって花がつかない、追熟せずに酸っぱいまま食べる、冬に外に出したまま枯らす、が定番です。植えたその年から採れる代わりに、冬越しをどうするかを最初に決めておきます。

パッションフルーツの保存と食べ方

横半分に切り、種ごとスプーンですくって食べます。種はそのまま食べられます。冷蔵で1週間、果肉を製氷皿で凍らせれば半年。炭酸で割ってジュース、ヨーグルトやアイスのソース、ゼリーやムースに。しわが寄った実ほど甘く、香りが強くなります。

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糖度(Brix)は品種解説・産地情報を一般化した目安で、当サイトの測定値ではありません。時期は中間地基準です。品種・樹齢・その年の天候で前後します。

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